第11回-18 分電盤などのケーブル損傷事故の防止対策
機器等へ電源を供給する機能を有する分電盤は、各ケーブルと分電盤内の金属バーをビスにより締め込むことで導通している。このビスの締め込みが甘いと接続部が緩み発熱を起こし、最悪の場合火災へつながることもある。そのため、現場ではビスの増し締めを行い、マーキング(最低2回実施)することで確認を行っている。しかし、確認漏れや、何らかの外力等でビスが緩んでいる状態で実際に電流が流れ発熱したとしても、外観上の変化が少ないため確認出来ないことが多い。本事例では、接続部の絶縁端子キャップにサーモセンサーを有したキャップを使用し、安全の向上を図ったものである。このキャップは、設定温度以上になると白色から黒色に変色し、それを維持するため、過去(あるいは現在)に発熱した(あるいは発熱している)ことが目視で確認出来るものである。【サーモキャップ、ブレーカー】